食品添加物 カラメル色素
2016.08.13
食品添加物の中では比較的よく耳にする「カラメル色素」。
「カラメル色素」見た目を整えるために使用される着色料の代表格です。「カラメル色素」は、カラメルⅠ、カラメルⅡ、カラメルⅢ、カラメルⅣの4種類に分けられており、
例えば、砂糖と水を熱して作るカラメルⅠ(ワン)というように、種類によって、元になる物質や性質が少しずつ異なります。
これにより、それぞれ使用されるシーンも異なっていますが、主な用途は食品の着色で、香りや苦味、コクをもたらす役割も同時に担っております。
食品での需要は飲料水が約20%、醤油が約19%、ソースが約10%、お菓子が約7%、
タレが約5%の順になっており、化粧品や医薬品、ペットフードにも使用されております。
例えば、お菓子の中に分類される「プリン」ですが、茶色のソースかけられていると思います。あれはカラメルソースと言われていますが、こちらにもカラメル色素が使われています。
「プリン」に茶色の色をつけることで、見た目にもおいしそうになります。
昔から、「カラメル色素」は飲料水ではコーラやビールなど、調味料ではソースや醤油などにもよく使われており、今でも着色料の中で一番多くの量が使われております。
熱や光にも強く、長期間保存する食品にも向いており、水にも溶けやすいので、食品にも混ぜやすいことが多く使われる理由の一つです。
但し、「カラメル色素」は日本の法律上、食肉、鮮魚や貝類、野菜、豆類、昆布やワカメ類には使用ができないことになっております。
体への影響ですが、カラメルⅢ、カラメルⅣは体に悪いのではないかという意見もありますが、専門家の間では食品添加物として使用される程度の量では、大きな問題はないと言われております。
食品タール系色素は、種類により禁止されている国もありますが、日本では特に大きな問題はないとされております。