カラダに良いハナシ(読み物)

栄養素 脂質

2016.08.22
「脂質」はタンパク質、糖質に並ぶ三大栄養素の1つで、他の栄養素に比べて一番エネルギー量が多いのが特徴です。 1gあたり約9キロカロリーで、実に糖質の2倍以上あるため、体内では少しの量でも大きなエネルギーを作り出せます。 食品での「脂質」は主に、ごま油、なたね油のような常温液体での油と、肉の脂身や魚類、バター、マーガリンのような常温固体での「脂」があります。 アーモンドやピーナッツなどナッツ類にも「脂質」は含まれています。 体においては「脂質」は脂肪という形で貯えられており、敬遠されがちではありますが、 骨や筋肉、内臓を体外から守るクッションや体温を保つ、血圧や筋肉をコントロールするなど、重要な役割も担っています。 さらに脂質は油脂に溶ける脂溶性ビタミン(ビタミンA、E、D、Kなど)の吸収にも 役立っています。 また、人体には一定の脂肪を貯えようとする機能がありますが、これは栄養摂取が困難になる、緊急事態に備えるなどの体の防衛機能が自然と働くことに関連しているようです。 「脂質」の摂取量は目安として、成人であれば1日に必要なエネルギー量の2割~3割程度と言われており、1gあたり約9キロカロリー換算すると1日2000キロカロリーのエネルギーが必要な人の場合で、約45g~55gということになります。 「脂質」は無数にある人の細胞をつつむ膜をつくるために、重要な役割を果たしているため、 不足すると、発育障害や肌が荒れたり、血管がもろくなり出血しやすくなったりたりと生活に影響を及ぼします。 しかし逆に、「脂質」を摂り過ぎると肥満の原因となり、これが新たな病気を引き起こします。生活習慣病でもここに問題がある方が非常に多いようです。 食生活の欧米化と言われる現代では、「脂質」摂取の機会は昔に比べ格段に増え、意図的に摂取しなくても自然に口に入っていることも多いようです。野菜のみのベジタブルカレーを作ってもカレーのルーに油脂が入っていたり、パンに何も付けずに食べてもパンにたくさんのバターやマーガリンが入っています。 生活習慣病予防のためにも、「脂質」は特に適正なバランスで摂取できるようしましょう。

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